対米屈従・対韓無礼ー安倍政権の亡国「外交」

2019年9月15日発行



《巻頭言》

 

 ●聞いて呆れる…

 

 今号のメインタイトルを「対米屈従・対韓無礼-安倍政権の亡国『外交』」としたのだが、本巻頭言のタイトル=「聞いて呆れる…」の「…」のあとにつづく文言は、もはや想像がつくだろう。そう「外交の安倍」だ。

 

 自民党の党則を無理やり変えて「総裁3選可能」とした安倍側近の党官僚・幇間(太鼓持ち)の誰かが、「トランプやプーチンと渡り合えるのは安倍総裁しか考えられない」などと持ち上げていたことを思い起こすとまさに噴飯ものだ。現今の国際情勢を一瞥すれば、そのような忖度発言が、図らずも皮肉以外の何物でもないことがわかる。

 

 まずは、対米「外交」。

 トランプのような、なりふり構わぬ「アメリカ・ファースト主義者」を前にして、「外交の安倍」は、どうしてきたか? 「日本ファースト」で対抗した形跡など微塵もない。

 むしろ、「抱きつき外交」よろしく、トランプにおもねり、怒りを爆発させないようご機嫌取りに終始してきた。少し前にはトランプを「ノーベル平和賞」に推挙する忠犬ぶりで、挙句の果ては、「貿易赤字」縮小のためとして、米製最新鋭戦闘機(F35)やイージス・アショア(ミサイルシステム)の爆買に走ってトランプの歓心を買い、対中貿易戦争の余波から破談した中国向けの米産トウモロコシ275万トンの輸入を突如承諾し……といった具合だ。

 トランプにとってこれほど与し易い相手は、世界中どこにもいないにちがいない。

 ちなみに、F35は総計で147機(通常型のA 型105機=1機100億円、垂直着陸・着艦可能なB型42機=1機150億円)の保有を決定していて、総額は1兆6800億円にものぼる。これは、米国以外では最大の保有機数だ。

 おまけに、日本へのこの巨額の戦闘機売り込みには、NATO加盟国でありながらロシアに急接近しているトルコへの売り込みが破談になりそうで米軍需独占が窮地に陥っている、という裏の事情もある。また、独自で次期主力戦闘機を開発して技術力を温存したい日本の軍需産業を潰すという狙いも含まれている。

 これが「外交の安倍」の「実力」なのだ。

 

 ロシアはどうか? 最近もプーチンと会談したようだが、「24回目の会談」云々との回数自慢とは裏腹に、いわゆる「北方領土」問題は一向に解決の兆しはなく、事実上「2島返還論」へと舵をきった効果も全くない。

 トランプの「イラン核合意」破棄で緊張が一気に高まる中東ペルシャ湾情勢。「米・イランの橋渡し」をのこのこ買って出たものの「素人外交」と一蹴されたのも安倍晋三だった。トランプの「パシリ」にもならなかった。

 米朝関係改善の中で金正恩からは相手にされず、訪日を控える習近平に強くは出られず、まさに、「外交の安倍」は八方塞がり。

 そこで安倍首相が唯一ポイントを稼げると考えているのが隣国・文在寅政権への「嫌韓」攻撃。マスコミともども、戦時中のスローガン「鬼畜米英」が想起される。                         (編集部N)